中国語を学ぶ中で、量詞を使いこなすことは、自然な中国語らしい中国語を話すために必須です。
ここでは、中国語の量詞を学ぶポイントを整理してみたいと思います。
中国語の量詞について
量詞の基本ルール
最初に、中国語で物を数える時の基本的な語順を確認してみます。
[数詞]+[量詞]+[名詞]
日本語の場合は、名詞の前に”の”が入りますが、語順は同じです。
例文で見てみましょう。
一把伞
一本の傘
三条鱼
三匹の魚
五辆车
五台の車
同じものを数える場合でも、中国語と日本語では使う量詞が異なることがよくあります。
この点が、日本人の中国語学習者が一番気を付けないといけないポイントです。
日本語にも助数詞がある
1冊の本、2台の車、3杯のコーヒー・・・
日本語話者の皆さんは、普段から助数詞を自然に使っています。
数える対象によって単位が変わる、という発想自体は最初から身についてるんです。
このことは、例えば英語話者と比べれば圧倒的に有利です。
ですから、日本人にとって中国語で量詞を身につけることは、実はハードルが低いんです。
身構えることなく、自然に身につけていきましょう。
「二」の使い方
中国語でものを数える時に注意の必要なのが「二」の使い方です。
日本語もそうですが、数を表す数字は、順序・順番を表す序数詞と数量を表す基数詞があります。
英語の場合ははっきりしていて、
序数詞は、first,second,therd・・・ですが、
基数詞は、one,two,three・・・となっていて全く異なるので解りやすいかもしれません。
これが、中国語だと、一,二,三,四・・・(yī、èr(liǎng)、sān、sì、・・・)で、「二」以外は序数詞、数量詞ともに同じです。
その意味では、一緒で覚えやすいと思います。
ですから、唯一中国語で気を付けないといけなのが、二(两)の使い方です。
この場合に限り、序数詞と基数詞は読み方が変わってきます。
・二台目の車⇒第二辆车(dì èr liàng chē)
・二台の車⇒两辆车(liǎng liàng chē)
「二」を使うか、「两」を使うかの使い分けはそれほど難しくはないと思いますが、慣れるまでは頑張ってください。
量詞を「意味・イメージ」でグルーピングする。
中国語での量詞の学習は、量詞が持つ「形状・機能」のイメージでグルーピングして覚えることが大事です。
例えば、以下のような感じです。
| グループ | 量詞 | イメージ | 例 |
| 細長く伸びるもの | 支・根・条 | 棒・線 | 一支笔、一根线 |
| 平たいもの | 张・片 | 平面 | 一张纸、一片叶子 |
| 束・房になったもの | 束・把 | 手で握れる塊 | 一束花、一把伞 |
| 乗り物・機械 | 辆・架・艘 | 大型の器具 | 一辆车、一架飞机 |
これら、分類の方法にはいくつかパターンがあります。
以下、もう少し詳しく説明していきます。
形で分類する
最も理解しやすいグループです。
| 量詞 | イメージ | 例 |
|---|---|---|
| 条 | 細長く伸びるもの | 魚、川、ズボン、道 |
| 张 | 平たいもの | 紙、机、ベッド、写真 |
| 根 | 棒状のもの | 木、ロープ、たばこ |
| 片 | 薄く平たいもの | 葉、パン、雲 |
この例からもわかると思いますが、「魚」は条で数えます。
日本人の感覚からは少し意外ですね。
中国語では、魚は細長いというイメージだということを理解してください。

細長いものは「条」です。細長いから、全く関連性のない次の単語もすべて「条」で数えます。
・蛇
・川
・道
・ズボン
細長いものなので、全部「条」で数えることが理解できます。
機能で分類する
例えば「把」です。

辞書を見ると「取ってや握りのある器具を数える」量詞と出てきます。
一把刀,两把伞,三把椅子(一本の包丁、日本の傘、三脚の椅子)
椅子を「把」で数えるのは、日本人には意外かもしれません。
背もたれのある椅子は、手で握って運べるから「把」だと理解できます。
ちなみに、背もたれの無い丸椅子のような椅子は「凳子(dèng zǐ)」といい別の表現になります。
「把」は握れるのもはこれで数えます。
たとえば、ひとつかみの米は「一把米」です。
手で握っているからです。
鍵も手で持ちます。
だから鍵は、「一把钥匙」と言います。
面積・空間で分類する
例えば、「片」です。
「一片」といっても単純に一枚ではありません。
実際には広がって見えるものです。

雲も「片」を使って表現します。「一片云」です。
更に、雲は形を変えるので、形によって「一朵云」「一块云」「一团云」などといいます。
これでわかるように、雲というものの量詞はなく、形が大事だということです。
集まりで分類する
色々な、まとまったものの表現です。

群⇒群れ
束⇒束
串⇒串
堆⇒山積み
排⇒一列
どう集まって見えるか、を表しているかを考えると覚えやすいです。
2つで一組のもの
たとえば、「双」などです。
2つで一組のものはいろいろありますが、例えば
・鞋
・筷子
・手
・眼睛
などです。
日本人は2つあるから双を使うと理解しがちですが、中国語では「一組として機能する」ことが重要です。
耳は通常は「两只耳朵」ですが、イヤリングは普通は両方合わせてつけるので「一双耳环」になります。

回数を数える量詞
実際の物ではありませんが、動作や行動など何回行ったか回数を数える量詞もあります。
日本語でも、1回2回などと数えますよね。
これを「動量詞」と呼びます。
これに対して、これまで見てきたのは「名量詞」です。
「動量詞」には例えば次のようなものがあります。
・次:「回」「度」。動作が完了した回数です。
・回:「回」。次と同じように広く使われる。やや口語的です。
・遍:「遍」「回」動作の全部を一通り行う回数です。
・趟:往復の回数。日本語にはない量詞で、もし訳すなら「往復」になります。
・顿:食事の回数。叱責、忠告、罵倒などの回数。これも日本語にはない量詞です。「回」などで訳します。
動量詞は通常、動詞の後に置かれます。
語順は、
・動詞+数詞+動量詞(+目的語)または
・動詞+目的語+動詞+数詞+数量詞、の語順になります。
(例文)
・我一天吃三顿饭。
・我被妈妈骂了一顿。

万能量詞「个」
皆さんご存知「个」は万能の量詞です。
これまで述べてきたような量詞の特性を無視して、対象物を1つのものとして数えるという量詞です。
ものによっては「个」で数えるものもあります。
一方で、そうでなくてもとりあえず「个」を使えばなんとかなるのがこの量詞です。
中国を学び始めて間もない頃は、どんなものでも「一个」,「两个」と数えがちです。
それでも通じるので最初はいいと思いますが、本来の量詞がある場合に用いると、聞いているネイティブからはぎこちなく幼稚に聞こえるようです。
一条鱼は「魚という細長い生き物が一匹」というイメージですが、「一个鱼」は魚一個のような感じになり日本語でもぎこちないですよね。
流暢な中国語目指して、頑張りましょう!
その他
分類の方法でも変わってきますが、その他の分類にはたとえば下記のようなものがあります。
・容器での表現⇒杯・瓶・碗・盘
・人や動物⇒位・名・只・匹・头
・建物・作品・出来事⇒座・栋・部・场・次
・抽象量詞⇒项・种・类・份・点
物の数や年齢を聞きたいときに
これまで数を数える時の量詞について説明してきました。
数を尋ねる時にも基本的には対応する量詞が必要になります。
数を尋ねるときには、疑問詞「几」または「多少」を使います。
この二つの使い分けは、聞きたいものの予想される数量の違いです。
「几」を使う場合:数が少ないと予想される場合に用います。
(例)这个屋子有几间房间?(この家には部屋がいくつありますか。)
「多少」を使う場合:数が多い場合、または不明な場合(量詞は基本的に省略)に用います。
(例)这个大学有多少学生?(この大学には何人の学生がいますか。)
量詞を使う必要がないので、量詞のわからないときはこちらを使うと便利です。
子供に年齢を聞くときは「你几岁了?」(僕いくつ?)でいいですが、大人に使うと顰蹙です。
聞く場合は「你年纪多大了?」などになります。

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